俺「満員電車くんに前から思ってたことあるんだけど」
満員電車「えっ、なになに?」
俺「あー…いや別に無理に聞かなくても良いんだよ、大したことじゃないし笑」
満員電車「そ……そう言われると気になる……」
俺「うーん……w どうしよっかなァw」
満員電車「うぅ……」あせあせ
俺「じゃあ、この際はっきりいうけど……」
満員電車「ごくり……」
俺「満員電車くんさぁ、『とりあえず満員にしておけばいいだろ』って思ってない?」
満員電車「ええっ? いや、そんなことは」
俺「思ってない?(圧)」
満員電車「う……」
俺「電車って満員の方が偉いとか無いからね」
満員電車「そ、そんな風には……」
俺「大体さ、『満員電車です』って言われても、満員電車だから何なの?って感じなんだけど」
満員電車「う、うう……」
俺「俺の地元のツレの方がもっと満員電車だったし笑」
満員電車「もっと満員電車だった……?」
俺「それにさ、『満員』って簡単に使って良い表現なのかな?」
満員電車「ええっ、でも実際ぎゅうぎゅうで」
俺「上の方」
満員電車「え?」
俺「車内の上の方、空いてるよね?」
満員電車「ふええ……」
俺「そもそもさ、満員電車って客が降りた瞬間は満員じゃなくなるわけじゃん」
満員電車「ま、まあ」
俺「俺が満員電車だったら降りさせないけどね」
満員電車「降りさせない……」
俺「真の満員電車ってそういうことなんじゃないのかな?」
満員電車「わ、わかりました。もう満員電車名乗るのやめます」
俺「そういうのじゃないんだよな」
満員電車「ええ?」
俺「だってさ、俺が『人間やめます』って言っても『そうなんだ』って納得できる?」
満員電車「う……でも実際、満員電車じゃないし」
俺「いい? 満員電車名乗るってのはそういうことなんだよ」
満員電車「ヒエェ……」
俺「満員電車になりたくてもなれない奴だっている」
満員電車「え?」
俺「そいつらの気持ち考えたことある?」
満員電車「あ、あんまり……」
俺「ハァー……」
満員電車「びくびく」
俺「これじゃ、電車は満員でも、心は回送だよ」
満員電車「そ、そうなのかも」
俺「俺はさ、別に満員電車やめろって言ってるんじゃないんだよ」
満員電車「えっ……」
俺「俺も満員電車になるっつってんの」
満員電車「えっ?」
俺「ガタンゴトンガタンゴトン」
満員電車「!?」
俺「満員電車ーッ、満員電車ーッ」
満員電車「満員電車のアナウンスしてる」
俺「キキーーーーーーーーーーーーッッッッッッッ!!!!!!!!」
満員電車「駅に着いたのかな」
俺「『ざわざわ……』」
満員電車「電車に乗ってるお客さんがざわついてる」
俺「『鹿との衝突かしら?』」
満員電車「急ブレーキ過ぎて接触疑われてる」
俺「おい そこ」
満員電車「車内の客に何か言ってるぞ」
俺「降りるな」
満員電車「満員電車を維持するために」
俺「おい そこ」
満員電車「今度はホームの客に何か言ってるぞ」
俺「乗れ」
満員電車「じゃあまだ満員じゃないんじゃない?」
俺「より満員にしろ」
満員電車「より満員ってなんだよ」
俺「おい そこの満員電車」
満員電車「ヤバい 僕のことだ」
俺「さっきからベラベラ喋ってるな」
満員電車「は、はい」
俺「一言言っておく」
満員電車「な、なんでしょうか」
俺「乗れるなら満員じゃないよな?」
満員電車「自分でも疑問だったんだ」
俺「看板に偽り有りだよな?」
満員電車「誰も気にしてないですよ」
おしまい

寝る前にお子さんに読み聞かせてあげてね!



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