恋愛シミュレーションゲーム「10月25日はカナメリクトの誕生日」

活動の軌跡

恋愛シミュレーションゲーム

「10月25日はカナメリクトの誕生日」

カナメリクトに渡すプレゼントを考えよう。

何を渡すと喜ぶかな?

▶︎選び直す

何をあげると喜ぶかな?

▶︎選び直す

何の食べ物が良いかな?

何を渡すと喜ぶかな?

▶︎選び直す

何をあげると喜ぶかな?

▶︎選び直す

何を渡すと喜ぶかな?

▶︎選び直す

何をあげると喜ぶかな?

▶︎選び直す

何の食べ物が良いかな?

▶︎選び直す

どんなお酒を用意する?

▶︎選び直す

何を渡すと喜ぶかな?

▶︎選び直す

何をあげると喜ぶかな?

▶︎選び直す

いくら渡そうかな?

いくら渡そうかな?

ある日、カナメリクトの配信に来たあなた…

カナメリクトという名の神「リスナーのみんな…いや、仔猫ちゃん達…また会おうね…!」

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ある日、カナメリクトの配信に来たあなた…

あなた「はぁ…今日も神は激シブだわ…
このクールな雰囲気が良いのよね…」

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ある日、カナメリクトの配信に来たあなた…

あなた「それにもうすぐカナメリクトさんの誕生日…!
10月25日…なんて神々しい日なの…!
ヤバいわ…!ヤバ神々しいわ…!」

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ある日、カナメリクトの配信に来たあなた…

あなた「しかも、当日行われる“カナメさん主催のお誕生日会”に私が招待されてしまったわ…!えらいことよ…!」

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ある日、カナメリクトの配信に来たあなた…

あなた「でも、お誕生日会にもっていくプレゼントはまだ決まってないんだよね…一体何を贈ったら喜んでもらえるんだろう…?」

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自宅

あなた「手作りケーキは喜んでくれるはず!
そうと決まればケーキ作りの練習よ!材料を準備しないと…」

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自宅

あなた「うっ…でも私の手元には砂肝とワンカップしかないわ…これでどうやってケーキを作れば…」

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自宅

突如頭の中に語りかけてくるカナメさんの声「ケーキ作りでお困りのようだね」

あなた「!?」

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自宅

突如頭の中に語りかけてくるカナメさんの声「おっと、そう身構えなくても良いよ。数百キロ離れたリスナーの脳内に直接自分の声を飛ばし、会話できる能力を持っているだけさ」

あなた「か…神だわ…!」

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自宅

突如頭の中に語りかけてくるカナメさんの声「ところで…ケーキを手作りする時に一番大事なものが何かわかるかい?」

あなた「わ…わかりません…
ロウソクを刺すスペース作りとかでしょうか…?」

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自宅

突如頭の中に語りかけてくるカナメさんの声「それも大事だけれど…一番大事なのは、愛じゃよ、ハリー」

あなた「だ…ダンブルドア先生…!」

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自宅

突如頭の中に語りかけてくるカナメさんの声「なにも高級な材料や、お洒落な見た目が全てじゃない…
心さえこもっていれば…今手元にあるものだけで、ケーキを手作りしたって良いじゃないか」

あなた「す…砂肝とワンカップで…!?」

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自宅

突如頭の中に語りかけてくるカナメさんの声「さあ、キミだけの手作りケーキを食べさせてくれ」

あなた「か…カナメさん…
わかりました!私…作ってみます!」

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自宅

突如脳内に流れ込んだカナメさんの声
どうやってケーキを作れば良いのか迷う私の心を
見透かすようなタイミングだった

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自宅

でも、カナメさんのおかげで迷いを断ち切ることができた
私だけのオリジナルケーキ…作ってみせる…!

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会場

お誕生日会当日

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会場

あなた「か…会場はここで良いのかしら?どきどき…」

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会場

生のカナメリクト「やあ、よく来たね」

あなた「あっ…かっ、カナメさん!わ、私今日のために頑張ってケーキ作りを極めて…(な、生のカナメさん…神々しくて…後光で直視できないわ…っ)」

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会場

あなた「あ…改めて、お誕生日おめでとうございます…!こ、こちらがそのケーキです…っ」

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会場

生メリクト「わあ!これがキミのオリジナル手作りケーキ…!」

あなた「はい…その、お口にあえばいいのですが…」

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会場

生リクト「ぱくっ」

あなた「あっ…そんな素手で…!」

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会場

生リクト「…ごくん…
…このケーキ…」

あなた「は、はいっ…(どきどき…)」

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会場

砂肝リクト「めちゃくちゃ美味しいよ!ありがとう!」

あなた「!!!」

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会場

砂肝リクト「砂肝の風味とワンカップの味わいが絶妙なハーモニーを奏でているね。」

あなた「は…はひっ…」

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会場

砂肝リクト「それに何より…」

あなた「な、なにより……?」

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会場

砂肝リクト「これだけ丁寧に作られたケーキ…キミの、僕に対する想いが伝わってくるようだよ。」

あなた「!!!」

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会場

砂肝リクト「こんなに素敵なケーキを作ってくれて、ありがとう。」

あなた「そ、そんな…!」

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会場

砂肝リクト「ふふ、とっても美味しかったよ。
…おっと…もうこんな時間か…」

あなた「あっ…(カナメさんとフリーで話せる時間が終わっちゃう…)」

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会場

砂肝リクト「それじゃ、またね。ありがとうな。」

あなた「あっ…はいっ、ありがとうございます…!」

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会場

あなた「………」

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会場

あなた「………。
……あっ、あのっ…!」

砂肝リクト「?」

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会場

あなた「ま…また私の手作りケーキ、食べてくれますか!?」

砂肝リクト「…」

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会場

砂肝リクト「ああ。キミがケーキを作るときは…そのことを察知して脳内に声を発信するから待っていてくれ。」

あなた「か…神…!」

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会場

生で会ったカナメリクトさんは
神々しさのあまりほとんど後光で見えなかったけれど
それでもとってもクールで素敵な方でした

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会場

「砂肝 ケーキ」で検索をかけたら犬用のおやつがヒットした時はどうしようかと思ったけれど
いつの日かまた、オリジナルケーキを食べてくれるといいな…

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エンディング①砂肝の可能性

砂肝ケーキはいかが?

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自宅

あなた「そうだ、人気のケーキ屋さんで買うのはどうだろう…!」

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自宅

あなた「うーん、でもどこのケーキ屋さんで買えば良いんだろう…悩ましいなぁ…」

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自宅

あなた「それに、カナメさんの一番好きなケーキってなんだろう…うーん…」

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自宅

突如脳内に流れてきたカナメリクトの声「判断が遅い!!」

あなた「!?」

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自宅

突如脳内に流れてきたカナメリクトの声「生殺与奪のケーキを他人に作らせるな!!」

あなた「き…聞いたことある…!!」

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自宅

突如脳内に流れてきたカナメリクトの声「やあ、僕はカナメリクトだよ。キミがケーキを買うのに悩んでいそうだから、アドバイスのために思念を飛ばしてみたよ」

あなた「(か、カナメさん…そんな超常能力を持ってるんだ…ドキドキ…)」

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自宅

突如脳内に流れてきたカナメリクトの声「ちなみに僕の好きな鬼滅の刃キャラは、
能力の詳細が判明する前の、念仏を唱えていた頃の玄弥だよ」

あなた「(き…聞いてないけどそうなんだ…!凄い限定的…ドキドキ…)」

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自宅

突如脳内に流れてきたカナメリクトの声「そして私はフルーツケーキが大好き!!」

あなた「!!!!!」

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自宅

突如脳内に流れてきたカナメリクトの声「別に買って欲しいとか思ってないけど、まあフルーツがたくさん盛ってあるケーキは好きだよって一応伝えとこっかなって思ったから…」

あなた「(か…買って欲しいんだ…!買って欲しいんだこの感じ…!)」

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自宅

あなた「教えにきてくれてありがとうカナメさん…!そういうケーキ、探してみるね…!」

突如脳内に流れてきたカナメリクトの声「う、嬉しいけど全然ケーキ無くても大丈夫だからね!」

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自宅

急にカナメさんの声が頭の中に流れ出したのはサプライズだったけど…
でもどんなケーキを用意すれば良いか傾向が掴めてよかった…!!

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自宅

さっそく、美味しそうなフルーツが盛ってあるケーキ屋さんを探してみよう…!

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ケーキ屋さん

そして当日…

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ケーキ屋さん

あなた「ここが確かネット上の口コミも良いし、写真も美味しそうだったんだよな…」

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ケーキ屋さん

あなた「行列が出来てるなんて、さすが人気のケーキ屋さん…!私も並ぼ……ん?」

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ケーキ屋さん

最後尾に並んでいるカナメリクト「フルーツ…ケーキ…オデ…タベル…」

あなた「じ…自分で買いに来とるー!!!」

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ケーキ屋さん

あなた「い、いやいや!そんなことより生のカナメさん!!神々し過ぎて後光で姿は見えないけど、あの声はカナメさんだわ…!」

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ケーキ屋さん

最後尾に並んでいるカナメリクト「オデ…ゼンブ…マルカブリ…」

あなた「(お…お腹が空き過ぎて、バトル漫画によく出るパワー系のモンスターキャラみたいになってる…!目を覚ましてカナメさん!)」

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ケーキ屋さん

あなた「か、カナメさん…!目を覚まして!女性向けボイス主として、そのキャラ変は女性ウケが致命的だわ!」

最後尾に並んでいるカナメリクト「ソ…ソレ…イヤダ…」

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ケーキ屋さん

最後尾に並んでいるカナメリクト「って、こ…この声は…昨日脳内を通して会話した…?」

あなた「そ、そうだよ!お腹空き過ぎてこうなっちゃったの!?もうすぐケーキが食べられるよ!」

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ケーキ屋さん

最後尾に並んでいるカナメリクト「ほ、ほんとだ…いつのまにか行列に…
すまない、私は空腹になると我を忘れて、満腹になるまでバーサーカーモードになってしまうみたいなんだ…」

あなた「ふ…普段どんな感じで周りが接してくれてるのか興味が湧いてきたけど、正気に戻れて良かったねカナメさん!」

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ケーキ屋さん

最後尾に並んでいるカナメリクト「キミと話したのがきっかけで、キミの思考が頭の中に流れてくるようになって…
キミが買おうとしてるケーキ屋さんのビジョンも流れてきた結果、気づけばこういうことに…」

あなた「(じょ…情報漏れとるー!!!)」

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ケーキ屋さん

あなた「って、あっ、カナメさん…!カナメさんに買ってあげたかったケーキがもう売り切れて…!」

最後尾に並んでいるカナメリクト「おや…そうか…」

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ケーキ屋さん

最後尾に並んでいるカナメリクト「もちろんそのケーキも食べたかったけど…でも、キミがこうして用意してくれようとした気持ちがとっても嬉しいよ」

あなた「カナメさん…!」

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ケーキ屋さん

最後尾に並んでいるカナメリクト「ふふ、せっかくだから改めてこの場でキミに選んでもらおうかな!」

あなた「…!はい!」

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ケーキ屋さん

まさかケーキ屋さんに行くとカナメさんにエンカウントするとは思わなくてびっくりしちゃった…
後光で姿は見えないけど、とっても幸せ!

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帰り道

ケーキを買えたカナメリクト「ありがとうな。おかげで素敵な誕生日になりそうだよ」

ケーキを買えたあなた「あっ…はい…!」

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帰り道

ケーキを買えたあなた「か、カナメさん…あの…」

ケーキを買えたカナメリクト「?」

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帰り道

ケーキを買えたあなた「今日のこと…一生忘れません…!」

ケーキを買えたカナメリクト「…ありがとう、とっても嬉しいよ。…」

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帰り道

「新作のケーキが出たら…もしかするとまた、キミの脳内に語りかけるかもしれないな…」

そう言い残すとカナメさんは、風のように去っていった…

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帰り道

いつかまた…行列でばったり出会うこともあるかもしれない…
爽やかな青空を見ながら、不思議な感情と共に私は帰路につくのだった。

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エンディング②ギブミーケーキ

フルーツは人を幸せにする

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自宅

あなた「そうだ、クッキーをプレゼントしてみよう!」

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自宅

あなた「でも、クッキーって作ったことないからちょっと不安だな…
私にも作れるのかな…」

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自宅

あなた「何事も挑戦が大事っていうし…やってみよう!」

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自宅

そうして色々と調べながら作ってみたけれど…

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自宅

あなた「うーん…レシピ通りにやってみたけど、最終的になぜか全部爆発したり蒸発しちゃう…」

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自宅

あなた「私にはクッキー作りのセンスがないのかな…?」

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自宅

あなた「私にはクッキーを作る才能なんて…」

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自宅

突如脳内に流れるカナメリクトの声「最後まで…希望を捨てちゃいかん…
諦めたらそこで試合終了だよ」

あなた「あ…安西先生…!?」

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自宅

突如脳内に流れるカナメリクトの声「やあ。私に宿る“能力”を使って少し様子を見させてもらったよ」

あなた「カナメさん…千里眼とテレパシーの能力を…!?」

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自宅

突如脳内に流れるカナメリクトの声「クッキー作り…本当に諦めてしまっていいのかい?」

あなた「だ、だって私、失敗ばかり…」

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自宅

突如脳内に流れるカナメリクトの声「失敗は糧にすればいいじゃないか。
爆発したり蒸発したり…クッキー作りにチャレンジする者なら誰もが通る道だよ」

あなた「そ…そうなんですか…!?」

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自宅

突如脳内に流れるカナメリクトの声「人は戦うことをやめた時初めて敗北する。
でも…戦い続ける限りは、まだ負けてない」

あなた「み…ミケさん…!」

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自宅

突如脳内に流れるカナメリクトの声「それに…キミの作ってくれたクッキーを、オレが喜ばないわけがないだろう?」

あなた「!!!」

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自宅

そうだ…たった数回のチャレンジで「出来ない」って決めつけて…
うまくできないなら、うまくなるまでやることが大事なんだ…!

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自宅

私の夢を叶えられるのは私しかいない…
私はクッキー作りを通じて、そのことを学ぶことができた…

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自宅

あなた「えい!」

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自宅

ドォン!!!!
バチバチ…

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自宅

あなた「あちゃー…今度のクッキーは強力な重力と磁場を持つようになっちゃったか…」

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自宅

あなた「…でも、この作り方だとこうなる、っていう経験はしたぞ!
今度はここを変えてみよう!」

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自宅

カナメリクト「ふっふっふ…その意気だよ!」

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自宅

人生諦めが肝心、なんて言うけれど、
諦めるのはいつだって出来ること

私がやりたいと思ってる限り挑戦し続けてみせる!

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エンディング③不屈のクッキー

最終的に自然発火するクッキーが出来上がったけど、カナメさんは「美味い美味い!」と食べてくれました

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自宅

お誕生日プレゼントは…お酒とかどうだろう?

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自宅

うーん、でもカナメさんにお酒を飲んでるイメージは無いしな…
配信でもいつもお水ばかり飲んでるし…

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自宅

きっと他の食べ物の方が喜ばれるよね!
他のものにしよう!

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自宅

お誕生日プレゼントは…やっぱりお酒とかどうだろう?

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自宅

うーん、でもなー…カナメさんはアルコール度数の書かれた飲み物は摂らないし…
配信でもいつもお水ばかり飲んでるし…

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自宅

きっと他の食べ物の方が喜ばれるよね!
他のものにしよう!

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自宅

お誕生日プレゼントは…それでもお酒とかどうだろう?

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自宅

うーん、でもなー…カナメさんは水以外のあらゆる飲み物を摂取しないし…
配信でもいつもお水ばかり飲んでるし…

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自宅

きっと他の食べ物の方が喜ばれるよね!
他のものにしよう!

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自宅

うわ怖っ…
選択肢が全部「お酒」になってる…

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自宅

何度もお酒をプレゼントにしようとしたからかな…
ちょっと今日は疲れてるのかも…また明日考えよう…

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寝室

深夜───────

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寝室

んん…なんかあんまり寝付けなかったな…

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寝室

やたらお酒ばかり出てくる変な夢まで見るし…
そういえば寝る前もお酒絡みで変なことがあった気が…

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寝室

カナメリクト「そうなのか、やっぱり疲れてるのかもしれないな」

あなた「うん、そうだよねー…」

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寝室

あなた「ってどええっ!?かっ、カナメさん!?」

カナメリクト「やあ、おはよ?」

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寝室

あなた「い、いったい何で私の部屋に…!?」

カナメリクト「そりゃこの部屋のドアが開いてたからね」

あなた「い…いやそういう規模の話では無く…」

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寝室

カナメリクト「あ、心配しなくても
寝てるキミに何かしたりとかはほぼしてないから安心してね」

あなた「ほぼ…?」

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寝室

あなた「た、確かにカナメさんが居るのは嬉しい気持ちもあるけど、物凄くびっくりしましたからね!?」

カナメリクト「そうか、じゃあ寝起きドッキリ大成功だね」

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寝室

あなた「寝起きドッキリだったんですか?」

カナメリクト「違うよ」

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寝室

あなた「ていうか、“ほぼ”ってなんですか、いったい寝てる間に何を…」

カナメリクト「そんなことより大変なんだ、窓の外を見てごらん」

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寝室

あなた「またそんなはぐらかして…
…ん…?窓の外…?」

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寝室

窓の外には巨大なお酒の缶が大量に浮遊し、まるで星空を形成するかのように地上を覆い始めていた

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寝室

あなた「なっ…こ、これなんですか!?」

カナメリクト「ああ、これは…」

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寝室

カナメリクト「僕が“お酒を飲みたい”という想いが具現化して、世界に影響を与え始めたみたいなんだ…」

あなた「!??」

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寝室

カナメリクト「このままでは世界がお酒に覆われ、やがて人類全体がアルコールに支配される時代がやってくる…」

あなた「め…めちゃめちゃヤベェじゃないですか…!」

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寝室

あなた「で、でもカナメさんのお酒への想いが原因なら、この事態を収めることもできますよね!?」

カナメリクト「そのことでキミに話があるんだが…」

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寝室

あなた「い、一体何ですか!?」

カナメリクト「これは普段全くお酒を飲まない僕が招いた事態…
僕がお酒を飲めば、全てが収束するはずなんだ…!」

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寝室

あなた「か、カナメさんがお酒を飲めば解決すると…?」

カナメリクト「その通り…だから、君にはその手伝いをして欲しい…!」

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寝室

あなた「一体何を…!?」

カナメリクト「それは…」

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寝室

カナメリクト「誓いのアルコール・キスだよ…!!!」

あなた「ち…誓いのアルコール・キス…!??」

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寝室

カナメリクト「そうだ…僕がアルコールを飲むことで、“お酒を飲みたい”という欲求を満たし、最後にキスをすることでこの世界は元に戻るんだ…」

あなた「き……キス要る……!?」

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寝室

カナメリクト「もうあまり時間がない…さあ、ストロング缶とキスの用意を…」

あなた「てっきりお酒を口移しする的な事かと思っていたのに…
それに、こ…心の準備が…」

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寝室

カナメリクト「今からみんなを救うから…待っててくれ、世界…!」

あなた「め…めちゃめちゃマッチポンプじゃないですか…!」

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寝室

あなた「は、はいこれどうぞ!
と、とにかく家にあったお酒を…」

カナメリクト「おお…ありがとう!これであとは…」

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寝室

カナメリクト「お酒を飲んで…キスをするだけだ」

あなた「(か…カナメさんとキスをするなんて…ドキドキ…)」

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寝室

カナメリクト「(ごくごく…)」

あなた「(い、いよいよキスが…)」

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寝室

カナメリクト「ちゅっ(缶に口付けをする)」

あなた「!???????」

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寝室

カナメリクト「ちゅっ(連続)」

あなた「!???????」

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寝室

フワァァアアアア…

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寝室

チュンチュン…

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寝室

カナメリクト「世界が…元に戻ったな」

あなた「缶と!?????」

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寝室

カナメリクト「ありがとう、キミのおかげで誓いのアルコールキスを終えることが出来たよ…!」

あなた「た…確かに私とキスとは言ってなかったけど缶とキスするという意味だったとは…」

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寝室

カナメリクト「おかげで世界が救われたよ。本当に助かった」

あなた「そ、それは確かに良かったですけど…」

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寝室

カナメリクト「ふう、じゃあそろそろお暇しようかな」

あなた「あっ…」

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寝室

あなた「あのっ…カナメさん…」

カナメリクト「?」

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寝室

あなた「わ…私は、そういうの関係なく、したかったです…」

カナメリクト「ふふ、そうか」

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寝室

カナメリクト「ほら、こっちおいで?」

あなた「えっ…」

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寝室

カナメさんに抱き寄せられた私は、そのまま目を閉じ…

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寝室

(目覚まし時計の音)

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寝室

はっ…!
…あれ…?

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寝室

…カナメさんは居ないし…窓の外にお酒が浮いてた痕跡もない…
まさか夢…?

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寝室

…そ、そうだよね…あんな荒唐無稽な夢…現実なハズが…

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寝室

……?
あれ…?

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寝室

お酒の香り…

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エンディング④夢現

お酒の匂いが示すのは…

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自室

カナメさんにお寿司をご馳走しよう!
カナメさんはお寿司大好きらしいし…!

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自室

…あれ?でもどうやってご馳走すればいいんだ…?

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自室

お寿司「お困りのようだね」

あなた「!??????」

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自室

お寿司「さて、ではどうやってお寿司を振る舞うかだが…」

あなた「いや、あの」

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自室

お寿司「まず彼はサーモンが大好きなので、キミが日本津々浦々さまざまな水域に潜り鮭を手掴みで捕獲し…」

あなた「止まって!止まってください!」

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自室

お寿司「その後はヒトに秘められたる“念”の力を使ってサーモンを彼の頭上に転送し、彼をシャリに見立てることでお寿司は完成を迎えるという───────」

あなた「うおお!!!お父さんお母さん!!!」

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自室

お寿司「おい!一体なぜご両親を呼ぼうとするんだ!」

あなた「見ず知らずのお寿司が突然語り出したからですけど!?」

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自室

お寿司「まったく…“何かこっちの方でお寿司のことを考えてる人がいるな”という信号を受信し、せっかく回転寿司屋から抜け出してきたのに…」

あなた「寿司屋から抜け出してって…ど…どうやって来たのよここまで!」

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自室

お寿司「決まってるだろ?回転寿司のレーンをこの家にまで伸ばしてきたんだよ」

あなた「決まってないよ!!
早く元来たレーンに乗って戻りなさいよ!!」

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自室

お寿司「おいおい戻れないに決まってるだろ?回転寿司屋のレーンを逆走してる寿司を見たことあるのか?」

あなた「喋る寿司も伸びるレーンも見たことないわよ!!
いいからなんかのテクノロジーで帰りなさいよ!!」

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自室

お寿司「うーん…せっかくキミの愛しの彼にお寿司を振る舞う方法をレクチャーしてあげたのに…」

あなた「何一つレクチャー出来てないわよ!!
途中からカナメさんにネタを載せてお寿司にしようとしてたじゃない!!!」

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自室

お寿司「………」

あなた「………」

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自室

お寿司「言いたいことは以上か?」

あなた「あるけど!!」

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自室

お寿司「いいか?
ともかく私が伝えたいのは、『見方を変えるのも一つの手』だということだ

お寿司屋さんに連れて行くことだけが、お寿司を振る舞う方法なのか?」

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自室

あなた「うーん…たしかにカナメさんに直接お寿司を差し入れするのは難しそうだから、
他の方法があればいいんだけど…」

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自室

あなた「…………あっ!!!
そうだ!!!!!」

お寿司「ほう…思いついたようだな」

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自室

夜───────

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自室

カナメリクト『やあ、おはよ?今日も配信来てくれてありがとう〜!』

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自室

あなた「よし、おしゅしスタンプ送信、っと…」

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自室

カナメリクト『わ、おしゅし〜!!!!!!
スタンプありがとう〜!!!めちゃ嬉しいよ!!!!』

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自室

あなた「ふふふ…カナメさんは本物のお寿司も、スタンプのおしゅしも大好きだからね…!」

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自室

お寿司「うんうん…お寿司の可能性をわかってもらえたみたいでよかったよ…!」

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自室

お寿司「さて、私は帰るとするよ…さらばだ…!」

あなた「うん、じゃあね…!」

次へ

自室

お寿司「………」

あなた「………」

次へ

自室

お寿司「何回か引き止めないか!!」

あなた「面倒くさいお寿司ね」

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自室

お誕生日会で渡すプレゼントはお金にしようかな…
金額は100円とかどうだろう?

次へ

自室

うーん…でももうちょっと渡したい気もするな…
考え直すか…

プレゼントを選び直す

自室

お誕生日会で渡すプレゼントはお金にしようかな…
金額は1,000円とかどうだろう?

次へ

自室

うーん…でももっと渡してあげたいな…
考え直すか…

プレゼントを選び直す

自室

お誕生日会で渡すプレゼントはお金にしようかな…
金額は…思い切って100,000,000円とかどうだろう?

次へ

自室

…………

次へ

自室

………………

次へ

自室

考え直すか…………

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自室

お誕生日会で渡すプレゼントはお金にしようかな…
金額は10,000円とかどうだろう?

次へ

自室

うーん…でも今手持ちがないな…
お金を下ろしに行ってくるか…

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道路

銀行への道のり

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道路

にしてもカナメさん、どんないでたちなんだろう…
お誕生日会で会えるのが楽しみだなぁ…ドキドキ…

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道路

(ふふふ…今まではこの、カバンに付けたアクキーと一緒に居たけれど…
ついに本物のカナメさんがいるパーティに…!)

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道路

???「あ、あのー…」

あなた「!?
はっ、はい?」

次へ

道路

???「あ、や、やっぱり……!」

あなた「え?え?…すみません、どこかでお会いしましたっけ?…
(誰だろう?この女の人…)」

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道路

???「覚えていないのも無理はありませんよね…8年前、あなたに道をたずねた者なのですが…」

あなた「あ、あー…なるほど…
(そんなことあったようななかったような…
…流石に覚えてないな…)」

次へ

道路

???「あの時は十分なお礼ができず申し訳ありませんでした…!」

あなた「い、いえいえそんな…
大したことはしていませんし…」

次へ

道路

???「実はあの時、事故に遭った私の母が病院に運ばれていて…
一刻を争う状況だったのです…」

あなた「そうだったんですか…」

次へ

道路

???「母は無事退院することができましたが、それは結果的にそうだったという話…
あなたのおかげで、病院へとスムーズに向かうことが出来ました…。なんとお礼をしていいか…」

あなた「い、いえいえ…お礼を貰うほどのことでは…」

次へ

道路

???「いえ、どうかお礼をさせてください。
受けたご恩に見合う額かはわかりませんが、こちらの封筒を…」

あなた「!?
いやいやいや!本当に大丈夫ですから!」

次へ

道路

???「いえ、どうか受け取ってください…!
あなたのおかげで、私は病院に辿り着くことが出来たのです…どうか…」

あなた「し、しかし…」

次へ

道路

???「お願いします…」

あなた「…………」

次へ

道路

あなた「……わ、わかりました…」

???「あ、ありがとうございます!
本当に…!」

次へ

自宅

──────────────

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自宅

あなた「…と言われて持って帰ってきてしまったけれど…
…いやいや、大したことしてないよなぁ…」

次へ

自宅

あなた「とりあえず封筒の中身を見てみるか…あんまり価値があるものだと申し訳ないなぁ…」

次へ

自宅

あなた「…ん?…なんだこれ…?
小切手…?」

次へ

自宅

あなた「……いやいや…そんな…高額ってわけじゃないでしょ……
一、十、百、千、万……」

次へ

自宅

あなた「十万……百万……千万………………」

次へ

自宅

あなた「…………一億…?………」

次へ

自宅

……………

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エンディング⑥小切手

莫大な資産

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エンディング⑤おしゅしを推すし

おしゅしかわよ

プレゼントを選び直す

自宅

カナメさんのお誕生日プレゼント…
お金がいいかな…

次へ

自宅

…もうちょっと考えよう……

プレゼントを選び直す

自宅

カナメさんのお誕生日プレゼント…
お金がいいかな…

次へ

自宅

100,000,000円とか…?

次へ

自宅

…いやぁ…………そんな額、冗談でしか言ってなかったのになぁ…

次へ

自宅

………

次へ

自宅

…やっぱり返した方がいいよなぁ…
こんな額受け取れないし……

次へ

自宅

いや、そもそも換金しなければいいだけだから、何もしなくてもいいのか…?

次へ

自宅

…………

次へ

自宅

いや、使わないというだけじゃなくて、
ちゃんと返すべきだ…

次へ

自宅

にしても凄い額…
いくら恩義に感じていたとしても、相当資産に余裕がないとこの額は出ないよなぁ…

次へ

自宅

えーと、小切手に書いてあるのは…
「檜山商事株式会社 代表取締役社長 廣瀬 悠美」…?

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自宅

会社は正直知らないけど、あの人は「廣瀬さん」という方である可能性が高いんだよな…

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自宅

うーん…

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自宅

よし、連絡してどうにかお返ししよう…

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自宅

ふう…こういう電話ってかけるの緊張するなぁ……
えーと、番号番号っと…

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自宅

ふー…

次へ

自宅

………

次へ

自宅

数時間後…

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自宅

「…はい、本当に大丈夫なんで!
はい!……」

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自宅

「感謝の気持ちを十分受け取ったんで…
とにかく受付の方にお返しさせていただきますから…」

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自宅

「では、失礼します…」

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自宅

………

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自宅

ふうー……

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自宅

よし、半ば勢いで押し切ったぞ…!
あとは本社の方にお返しするだけだ…

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自宅

はぁー…めちゃくちゃ緊張したなぁ…
声も若干震えてたかもしれん…

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自宅

…とにかく、早く返しに行こう…

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自宅

いやー…凄い額なんだけどなぁ…
凄い額すぎるんだよなぁ…

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自宅

せっかくなら若干桁数を減らした額を貰えたりしないだろうか…
いや、虫が良すぎか…

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自宅

まあこのお金は私のものではなくなるけど、
「この小切手をお返しした」という武勇伝は手に入れるのだから…

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自宅

ふっふっふ…

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自宅

…ふう…返すってなったら途端に「受け取っておいた方がいいんじゃないか?」って思考が強くなってきたな…やだやだ…

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自宅

いや、私がしたのは道案内だけ…
どんなに相手が納得してこの小切手を贈っていたとしても、相手の方は1億円という超大金を失うことに代わりはないわけだから…

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自宅

よし、返しに行こう…
人生に関わる…

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駅前

──────────────

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駅前

会社への道のり

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駅前

ふう…

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駅前

(こうして実際に外に出て歩いちゃえば、もう後はやることやるだけだからな…!)

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駅前

(ふっふっふ…この封筒を返すことで、私は聖なる人間として今世での徳を積むのだ…)

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駅前

(普段は仕事の印象で憂鬱になるこの駅前も、
今は私の徳積みロードの一部…)

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駅前

(いや、惜しいよ?惜しいけどね?でも、やっぱり相手がそれだけの大金を失うってことを考えたら…)

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駅前

(私がそれだけのことをしてるならまだしも、道案内だけじゃ…)

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駅前

通行人「ちょ!!やめっ…誰かー!!!」

あなた「!?」

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駅前

あなた「なんっ…」

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駅前

ドンッ!!!

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駅前

あなた「えっ、あっ、ちょ…カバン…」

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駅前

あなた「ひっ…
(ひ、ひったくり!?マジで!?あるの!?この男の人にげてく、やばいやばい、声が出ない)」

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駅前

あなた「え、あっ…返して…」

犯人「おい、どけ!!」

通行人「け!!警察!!警察に連絡を…」

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駅前

あなた「(え…嘘でしょ…?いや…カバン盗られて、駅の方に逃げて…)」

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駅前

あなた「(わけわかんない…財布もない…いや手元に残ってるのは…)」

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駅前

あなた「(ポケットに入れていたスマホだけ…?)」

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駅前

あなた「(いや…財布もだけど…小切手まで…)」

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駅前

あなた「(嘘でしょ…)」

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駅前

その後のことはあまり覚えていない

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駅前

警察から聴取を受け、ひったくり犯と思われる人物の背格好を伝えた

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駅前

170センチ程度の男性、全身黒づくめの人物でマスクまで黒かったことを思い出しながら必死に伝えた

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自室

カナメさんのお誕生日プレゼント…
10,000円

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自室

………

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自室

…いや…全く渡せる状態じゃないなこれは…

プレゼントを選び直す

自室

カナメさんのお誕生日プレゼント…
100,000,000円

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自室

……

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自室

カナメさんのお誕生日プレゼント…
1,000円

次へ

自室

いやー…
今の私からすると払いきれない…

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自室

カナメさんのお誕生日プレゼント…
100円

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自室

うん…
そうだな…100円なら渡せそう…

次へ

自室

あー…

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自室

小切手を盗まれてしまったことをお伝えしたいのに、何回かけても繋がらないし…
いよいよどうすれば…

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自室

カナメリクト「確かにな…これは焦ってしまうね」

あなた「はい…めちゃくちゃ焦る…」

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自室

あなた「ってうおおお!???
なっ!?
なんで!?」

カナメリクト「やあ、おはよ?」

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自室

あなた「い、いやいや…私の部屋っ…
その声っ…なんでカナメさんが!?」

カナメリクト「うん、凄い困ってそうな念波を受信してワープしてきたよ」

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自室

あなた「(念波…?ワープ…!?)
ていうか、かっ…カナメさんですよね…?
眩しくて見えな…」

カナメリクト「あー、すまないね
私は存在が神々しいあまり常に後光が差しているから、基本目視は難しいんだ」

あなた「か…神じゃん……」

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自室

カナメリクト「ところで、今キミは物凄く困ってるね?」

あなた「え、は、はいっ!
なんか色々起きすぎて…いや、今も凄いことが起きてるんだけど…」

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自室

カナメリクト「ふむふむ…
財布を失い、小切手を失い、
カナメさんへプレゼントも満足に渡せない、か…」

あなた「(し…思考読まれとる…!)」

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自室

カナメリクト「しかも小切手に関しては、相手の方に電話も繋がらないと…」

あなた「(カナメさんってエスパーなのだろうか…)」

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自室

カナメリクト「まあこの緊急事態にそれは置いといて、
つまりはカバンを取り返し、その「廣瀬さん」という方に小切手を返せれば万事解決というわけだね」

あなた「そ…そうなんですが…犯人が検挙されるのがいつかわかりませんし…そもそも検挙されるのかどうか…」

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自室

カナメリクト「じゃあ俺たちで探し当てればいいわけだね」

あなた「え…っ!?」

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自室

カナメリクト「例えば俺は、自分に関する思考を読むことができる上、
その人間の様子を見通すことができる。
僕のことを考えていたキミの思考をキャッチできたように」

あなた「そ、そんなことが出来るんですか…?」

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自室

カナメリクト「うむ、つまりその犯人が『カナメリクト』のことを一度でも考えるようなことがあれば、
その犯人の思考をキャッチし、現在の様子を見通すことで、居場所を特定できるかもしれないんだが…」

あなた「うーん…カナメさんのことを…」

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自室

カナメリクト「ちなみに他にも、その人間がいる地点の半径5m以内にワープする能力も持っているから、
相手が俺のことを一度でも考えれば芋づる式に確保までの導線が出来上がるんだが」

あなた「カナメさんって人間ですか…?」

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自室

あなた「で、でも犯人がカナメさんのことを考えるなんて…」

カナメリクト「『そもそも、存在を知らない』、か?うん、確かにね」

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自室

カナメリクト「確かに俺は、その犯人のことを何も知らない。
その人は男性みたいだから、カナメリクトのことを知っている可能性も極端に低いだろうな」

あなた「じゃあ…っ」

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自室

カナメリクト「でもね、俺はキミの思考と、キミが俺を大事にしてくれていることは、読み取っているつもりだよ」

あなた「え…?それ、どういう…」

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自室

犯人『あぁ?なんだ…?このカバンの中に入ってるの…』

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自室

犯人『…アニメかなんかのキャラか…?名前は…』

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自室

犯人『カナメリクト…?』

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自室

カナメリクト「見つけた」

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自室

あなた「なっ…」

カナメリクト「まあそりゃカバンの中身を一つ一つ物色するよな、金目の物があれば奪っておきたい引ったくりなんだから」

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自室

カナメリクト「おかげで犯人に俺のことを意識してもらえた
アクキー、大事に持ち歩いてくれてありがとうな」

あなた「えっ…いやっ…」

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自室

カナメリクト「どこか廃ビルの一室にでも拠点を構えてるみたいだね
単独犯だからなんとかなりそうだが」

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自室

あなた「で、でもっ…確かに犯人のもとにワープは出来るようになったかもしれないけど…
そこから先は犯人が力づくで抵抗してきますし…
大人しく警察に居場所のヒントだけ伝えた方が…」

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自室

カナメリクト「おいおい、俺の能力はテレパシーと千里眼、ワープだけで、戦闘には向いてないと思われているのかな?」

あなた「え…?」

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自室

カナメリクト「ずっとキミは目にしているはずだが、俺の凄さを」

あなた「なっ…何を…」

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自室

犯人『よし、金目のもんはあらかた整理できたし…さっさとここから離れるか…』

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自室

カナメリクト「おっと、犯人に動きがありそうだね」

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自室

あなた「あっ…カナメさんがワープできるのは、犯人がカナメさんを意識した『地点』にですよね?
犯人がその場から移動しちゃうと、カナメさんのワープでは犯人自体を追跡が出来なくなるんじゃ…」

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自室

カナメリクト「その通り
犯人がオレのことを考えた場所にしかワープ出来ないから、この場合は廃ビルにしか飛べないね」

あなた「じゃ、じゃあやっぱり犯人が離れちゃったら追跡出来なくなるんじゃ…」

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自室

カナメリクト「まあこの辺は簡単に解決出来るけどね」

あなた「えっ…」

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自室

犯人『よし、じゃあそろそろ行くか…』

『やあ、おはよ?カナメリクトの配信へようこそ…』

犯人『!?』

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自室

犯人『なっ、なんだ!?誰の声だこれ!?

『おいおい、俺のアクキーを盗んでおいて声を知らないとは不届きな奴だな』

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自室

犯人『はっ!?なんだ!?アクキー!?』

『ちなみにカナメリクトのアクキーはツイキャスショップで絶賛発売中で…』

犯人『おい!宣伝始めるんじゃねえ!!』

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自室

カナメリクト「…とまあこのように、テレパシーの能力を使い一方的に発信しづけることで、
相手がノイローゼになるくらいカナメリクトの存在を意識させることができる」

あなた「(鬼だ……)」

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自室

カナメリクト「こんな現実離れした出来事が起こった以上、しばらくの間カナメリクトの名前が頭から離れないだろうな
つまり移動されても問題なく追跡はできる訳だが…」

あなた「で、でもっ…ワープするまではよくても、やっぱり確保まで行くのは難しいんじゃ…」

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自室

カナメリクト「さっきも言ったろ?キミは俺の凄いところを、ずっと見てくれてるよな」

あなた「なっ…?」

カナメリクト「行ってくるよ」

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自室

犯人「あーもう…なんなんだマジでさっきの声は…オレ疲れてんのか…?」

カナメリクト「だろうな、刑務所でゆっくり休むと良い」

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自室

犯人「!???
なっ、なっ…!?」

カナメリクト「やあ、おはよ?」

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自室

犯人「どっから…いや、さっきの声と一緒のやつ…幻覚か…!?」

カナメリクト「うむ、幻覚のカナメリクトだ
よろしくな!」

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自室

あなた『カナメさん!!』

カナメリクト『大丈夫だ、相手は幻覚だと思ってくれてる』

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自室

あなた『いや…でも何をしてくるかわかりませんよ!!』

カナメリクト『そこはシチュエーションボイス主だから色んな状況に対応できると思ってもらいたいな…』

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自室

犯人「くそ…訳わかんねえ幻覚ばっかり…てめえをぶん殴れば全部終わりそうだな!?」

カナメリクト「おお!?」

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自室

あなた『やっぱり…カナメさん!一度こっちに戻って、危な…』

カナメリクト『おいおい、だからワープとテレパシーだけの男なのか?オレは』

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自室

あなた『え…っ!?』

犯人「…!?なんだ…?」

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自室

カナメリクト「どうした?殴りかかってこないのか」

犯人「な…お前、さっきよりももっと…」

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自室

犯人「見えなくなってないか…?」

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自室

あなた『後光が───』

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自室

カナメリクト「俺はクールでミステリアスなシチュボ主だからね
リアルの姿を見せないための工夫が要るというわけだよ」

犯人「なっ…眩しすぎて…見えな…」

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自室

カナメリクト「うむ、後光の光量を段階的に上げていってるからな
もはやこちらの方向に顔を向けるのも難しくなってきたはずだよ」

あなた『カナメさん…!もはや光る球体みたいに…!』

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自室

犯人「くっ…なんだこの光…」

カナメリクト「カナメリクトの後光だぞ
心して浴びなさい」

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自室

犯人「けど、こんな光だけで…」

カナメリクト「おいおい、当然後光だけではないぞ」

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自室

『カナメリクトは2021年6月から活動を開始したシチュボ主で、YouTube、ファンティア、ツイキャスなどを中心に活動しており…』

犯人「ぐっ…ぐあああああ!?」

カナメリクト「自己紹介は大事だからな!脳内に直接送り込み続けてあげよう!」

あなた「(鬼だ………)」

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自室

犯人「はぁ…まだまだ…捕まるのに比べりゃ…これくらい…」

カナメリクト「おいおい、まだ足りないのか」

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自室

チカチカチカチカ…

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自室

犯人「!???」

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自室

カナメリクト「光量MAXの状態でこの部屋の至るところにワープを繰り返される気分はどうだ?想像以上に鬱陶しいだろう?」

あなた「(あぁ…光る球体が凄い速度で辺りを点滅しまくっている…)」

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自室

カナメリクト「人の大事なものを引ったくったり、俺のアクキーを『金目の物ではない』と判断して置いていこうとしたり…恥を知れ!」

あなた「(め…めちゃめちゃ私怨だ…!)」

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自室

犯人「う…はぁ…」

カナメリクト「気絶したか…後光とテレパシーとワープのコンボにより感覚神経がキャパオーバーを起こしたな…」

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自室

あなた「かっ…カナメさん!」

カナメリクト「呼んだか?」

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自室

あなた「わっ…おかえりなさい…」

カナメリクト「『あの建物から変な声が聞こえて覗いてみたら、盗んだと思しきバッグと犯人らしき人物が居た』と通報しておいた
気絶してる間に警察が何らかの対応してくれるだろう」

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自室

カナメリクト「あとは防犯カメラの引ったくり映像と照らし合わせて、
顔や奪った物から『奴が犯人だ』ということが証明されるだろうな」

あなた「お、お疲れ様です…」

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自室

カナメリクト「キミのカバンはあえてそのままにしておいたぞ
下手に持ち帰るとややこしいことになるからな
のちのち警察から連絡があると思うから、その時に回収するといい」

あなた「あ、ありがとうございます…」

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自室

カナメリクト「さて、私は帰るとするよ」

あなた「えっ…あっ…」

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自室

カナメリクト「お誕生日会のプレゼントを考えてくれてありがとう。ではな」

あなた「は、はい…っ…
あ、あのっ…」

次へ

自室

カナメリクト「?」

あなた「その…」

次へ

自室

あなた「プレゼント、楽しみにしててください…っ!」

カナメリクト「ふふ、ありがとう。じゃあね」

次へ

自室

あなた「………」

次へ

自室

………

次へ

自室

その後、警察から連絡があり
無事カバンを取り戻すことができた

次へ

自室

あなた「財布、小切手の入った封筒、カナメさんのアクキー、どれも無事でよかった…」

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自室

…………。

次へ

自室

あなた「……よし。やっぱりそうすべきだ」

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道路

………

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道路

お誕生日会の前日、私はあの人の元へと向かっていた

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会社

──────────────

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会社

廣瀬さん「……」

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会社

廣瀬さん「どうしても…受け取られないのですか?」

あなた「はい。」

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会社

あなた「確かに私の道案内があったから、廣瀬さんがお母さんと会えたのかもしれませんが…」

廣瀬さん「…しかし…。」

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会社

あなた「私がしたことは、あくまで道案内ですので、これだけの大金を受け取るわけには…」

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会社

『やあ、おはよ?』

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会社

あなた「!?」

カナメリクト『お、声が通じたということは
こういう時でも意識の片隅にはカナメリクトがあるんだね、すごいな』

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会社

あなた『か、カナメさん…!?』

カナメリクト『テレパシーだから安心して喋ったり聴いたりしてくれ』

あなた『いや、そういうことじゃなく、どうして…』

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会社

カナメリクト『私が思うにね、確かにキミの想いはわかる』

あなた『えっ…?』

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会社

カナメリクト『だが、キミの行いに救われ、何か感謝をしたい、受け取ってほしい、とこの人が思っているのも確かだ』

あなた『そうかもですけど…』

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会社

カナメリクト『実際、キミは記憶していないだけで数年前の道案内ではかなり親身に、丁寧に教えてあげたそうじゃないか』

あなた『…え?どうしてカナメさんが知って…
…って、カナメさんのアクキー、私のカバンからはみ出てるー!!』

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会社

廣瀬さん「…」

次へ

会社

あなた『う…廣瀬さんにアクキーを見られたが故に、
カナメさんが廣瀬さんの思考も読めるようになったわけか…』

カナメリクト『………』

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会社

カナメリクト『…まあ、どういう行動を取るかはもちろんキミの自由だが…』

次へ

会社

カナメリクト『感謝の気持ちを正面から受け取るのも、相手を思いやることかもしれないな』

あなた『…』

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会社

あなた『…あっ、でも…流石に1億円はやっぱり大きすぎる、っていうか…』

カナメリクト『うむ、要は0か100かにするのではなく、ちょうど良い塩梅にしたいということだな』

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会社

あなた『そ、そうそう…、別に断りたいわけではないけど、貰いすぎというか…』

カナメリクト『うむ、ではキミは道案内のお礼は、1億円ではなく何を貰うのが良いと思う?』

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会社

あなた『えっ?…えーっと…
正直記憶にないからあんまりわかんないし、本当に道案内しただけだと思うし…
うーん、じゃあ………』

カナメリクト『ほう…』

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会社

カナメリクト『よし、キミの中ではこれが良いのだな。
テレパシーを使ってそれとなく廣瀬さんに相談してみよう』

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会社

あなた『!?
えっ!?いやいや、それ廣瀬さんびっくりするし、
私がお礼を指定するとか、何か申し訳ないし…』

カナメリクト『なに、まあ見ておきなよ』

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会社

…………

次へ

会社

…………

次へ

会社

…………

次へ

会場

お誕生日会当日───────

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会場

あなた「…よし…ここだな会場は…」

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会場

あなた「ふう…ドキドキ…」

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会場

カナメリクト「やあ、おはよ?」

次へ

会場

あなた「わっ…
か、カナメさんこんにちは…!」

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会場

カナメリクト「ふふ、会えて嬉しいよ。」

あなた「かっ…カナメさんも後光が凄いですね…!」

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会場

あなた「あっ、そうだ、カナメさん…!
これ、プレゼントです…っ!」

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会場

カナメリクト「お、ありがとう!
ふふ、開けるのが楽しみだなぁ…」

あなた「よ、喜んでもらえると嬉しいです…」

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会場

カナメリクト「ああ、そういえば彼女も来ているみたいだね」

あなた「は、はい…実は…」

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会場

廣瀬さん「こ、こんにちは…わ、私こういう場所に来るのが初めてで…」

あなた「えへへ…一緒に来ちゃいました…」

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会場

カナメリクト「ふふふ、こんにちは。
すっかり仲が良くなってるみたいだね」

あなた「いやぁ…意気投合しちゃって…」

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会場

カナメリクト『ふふ、にしてもまさか「推し活する友達が欲しい」というのがキミの希望する道案内のお礼だったとは…』

あなた『う…だって友達は欲しいじゃないですか…』

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会場

あなた『あ、でも無理に誘ったわけではないですよ!』

カナメリクト『だろうね、そもそも廣瀬ちゃんは元からカナメリクト推しだったし』

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会場

あなた『!?
カナメさんがテレパシーで廣瀬ちゃんを自分推しに洗脳したんじゃないんですか!?』

カナメリクト『キミ、僕を何だと思ってるんだ?』

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会場

カナメリクト『廣瀬ちゃんが最初にキミを見つけたのだって、カバンから出てる私のアクキーにまず目がいったからだしな』

あなた『ええっ…
じゃあまずカナメさんのアクキーを見て、
その次に持ち主を確認したら、「この人、道案内してくれた人だ」ってなったってことですか!?』

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会場

あなた『すごい偶然だ…
会社で話してる時も、カバンから出てたアクキーを見ながら「え、もしかして推し被りしてる?」とか思われてたかも知れないのか…』

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会場

カナメリクト「まあ、色んなことはあったけれど
2人とも、これからも応援してくれると嬉しいな」

あなた「は、はい…っ!」

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会場

廣瀬さん「あ、あの…私からもいいですか…?」

カナメリクト「なんだい?」

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会場

廣瀬さん「これ…プレゼントです…っ!」

カナメリクト「おおっ!!」

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会場

カナメリクト「おや、この封筒は…」

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会場

廣瀬さん「カナメさんは推しというだけでなく、友達を作るきっかけまでくれて…」

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会場

廣瀬さん「だから…」

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会場

「100,000,000円の小切手です…!」

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エンディング⑧友達の証

お金では買えない友達。
お金で買えるのでぜひ買ってねアクキー。

プレゼントを選び直す

自室

そうだ、花束を贈りましょう!

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自室

あらやだ…プレゼントが花束に決定した瞬間、口調がお嬢様みたいに…

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自室

???「それでいいのよ!!!タバ子!!!」

あなた「誰!???」

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自室

カナメリクト「私よ!!!カナメリクトよ!!!」

あなた「か…カナメさんがなぜ私の部屋に…!?」

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自室

カナメリクト「これは私の思念体よ!!!!だから半透明だけど、気になるなら良い感じに光らせることも出来るわ!!!」

あなた「よ…余計気になる…!!!」

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自室

カナメリクト「ところで、あなたプレゼントを花束に決めたようね!!!」

あなた「は…はい…
カナメさんに喜んでもらいたくて…」

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自室

カナメリクト「とっても良いセンスよ!!!!
私大喜び!!!」

あなた「よ…よかった…」

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自室

カナメリクト「とでも言うと思ったのー!????」

あなた「え…えぇーーっ!???????」

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自室

カナメリクト「大喜びどころじゃない…ギガ喜びよー!!!!!」

あなた「な…なんかわからんけど良かったー!!!!」

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自室

カナメリクト「さあ、せっかく花束を貰うことだし一緒に記念撮影しましょう」

あなた「え…いいんですか!?まだ花束も用意してないのに…」

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自室

カナメリクト「もちろんよ!!
あなたと出会えた今日この日を記念して…さあ、お隣にいらっしゃい!!」

あなた「は…はい…!」

次へ

自室

カナメリクト「さぁ…撮るわよ…!」

あなた「ドキドキ…」

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自室

はい、チーズ!

次へ

自室

憧れのカナメさんと話せるだけじゃなく、一緒に写真撮影まで出来るなんて…
プレゼントを花束に決めてよかった!

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自室

カナメさんは思念体だから半透明な上に何故か発光し始めたので
写真映りはえらいことになってたけど、
それはそれとしてこの一枚は一生大事に保管しておこうと思う

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自室

………。

次へ

自室

…カナメさん…お嬢様口調のまま帰っていったな…

次へ

自室

………。

次へ

自室

…お嬢様っていうよりオネエだったわあれは…

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エンディング⑨花束の似合うカナメさん

あらやだ

プレゼントを選び直す

自室

カナメさんにはをプレゼントしましょう!

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自室

…って…愛…?
そもそも愛ってなんだ…?

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自室

愛…
そんな、プレゼントできるようなものなのか…?

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自室

「私はカナメさんが好きだ」と言えば、愛をプレゼントすることになるのか…?
それとも、これは愛ではない自己満足なのか…?

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自室

私が抱いている感情のうち、どれが愛なのだろう…

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自室

私は「愛」がわからなくなった

次へ

『愛?好きに解釈すれば良いと思うけど』

次へ

『愛とはこれ、って決めなくてもいいし』

次へ

『例えば俺にとっての愛と
他の人にとっての愛は違うだろうし』

次へ

『キミにとっての愛は、はっきりとした輪郭を持たない自由な形なんだろうね』

次へ

『俺にとっての愛も、まあなんとなく形はある気はするけど
縁取りは曖昧なもんだし』

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『10年後の俺が答える愛の定義は
恐らく今の俺が答える定義とも違うだろうな』

次へ

『今の俺にとっての愛は「価値を感じたものに対して生まれる感情や認識」って感じなんだけど』

次へ

『余裕がある時に答える愛と
腹が減ってるときに答える愛とは違う』

次へ

『時間や場所、精神状態や環境によって
形は変わると思うから』

次へ

『そういうもんだと思うよ、概念って』

次へ

『まあ、あとはちょっとぼかしてるくらいが余裕があっておしゃれだよな』

次へ

『「愛とはこうです!」ってきちきちしなくてもさ、
なんとなく「こういうのが恐らく愛っぽい」くらいでいいんじゃね?』

次へ

『ん?俺?俺はきっちり言葉で表したい人だけど』

次へ

『まあ、だから余計に言葉で表し切らない、ぼかした感じをおしゃれだと思ってるのかもしれないな』

次へ

『色々言ったけど
好きに愛せばいいと思う』

次へ

『愛に貴賎はないから
定義すら自由に変えなよ』

次へ

……

次へ

自室

───────

次へ

自室

次へ

自室

…あれ…
寝てた…?

次へ

自室

何か夢を見たような気が…

次へ

自室

愛について考えてるうちに寝落ちるなんて…

次へ

自室

………

次へ

自室

愛か…

次へ

自室

私にとっての愛は…いっぱい好きってことだな…

次へ

自室

だから、カナメさんに愛をあげるっていうことは…
いっぱい好きーってするってことになるのかな…

次へ

自室

いっぱい好きーっ…

次へ

自室

うん、いつもしてるな…

次へ

自室

いやもっと!もっと好きーってしろってことだきっと!

次へ

自室

次へ

自室

ううむ…愛は奥深い…

次へ

自室

……

次へ

自室

…まあいいか…
なんかカナメさんが出てきた夢を見た気がするし…

次へ

自室

えへへ…これも愛……

次へ

エンディング⑩愛とは

俺にとっての愛は、これを見てくれてるキミに対して湧いてくるものでもある

プレゼントを選び直す

自室

よし、カナメさんには指輪をプレゼントしよう!

次へ

自室

…でも、カナメさんの指のサイズわかんないしなぁ…
目の前にカナメさんがいればなぁ…

次へ

自室

カナメリクト「確かにな、指のサイズがわからないのに指輪を用意しようがない」

あなた「そうそう、どうしたらいいのかなー…」

次へ

自室

あなた「って、どえええ!????
カナメさん!???」

カナメリクト「やあ、おはよ?」

次へ

自室

あなた「な、なんでここに…!?」

カナメリクト「『目の前にカナメさんがいればなぁ』と言っているのを聞いたから急いでやってきたぞ」

あなた「さらに謎が増えたんですけど……!?」

次へ

自室

あなた「(うう…カナメさんの存在が尊すぎて、後光が差している…)」

カナメリクト「眩しくてオレの顔は直視できまい
まあ活動者たるもの、リアルの顔は隠して然るべしというわけだな」

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自室

あなた「(隠すにしても凄い方法だ…)」

カナメリクト「確かに、顔が見えないほどの後光を放てるのは世界でも有数の存在だろうな」

あなた「さっきからちょいちょい心読んでませんか…!?」

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自室

カナメリクト「まあそれは置いといて、指輪をプレゼントしようというんだね」

あなた「(置いといていいのかな…)
は、はい……お誕生日なんで……」

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自室

あなた「…あ、そうだ!
こうしてカナメさんがきてくれたんだから、指輪のサイズを測ることができる…!!」

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自室

あなた「……
……あ、いや…」

カナメリクト「?」

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自室

あなた「他の人はカナメさんの指のサイズを知らないのに、
私だけこんなふうに抜け駆けするのはフェアじゃないのかも、って…」

カナメリクト「ほほう…」

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自室

あなた「…渡すのは遅れちゃいますけど、みんなが参加するお誕生日会で測らせてもらおうかなって思います!」

カナメリクト「なるほどな…」

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自室

カナメリクト「ほら、このメモに書いてるのがオレの指輪のサイズだよ」

あなた「わ、ありがとうございますー…
……って、あれ!?聞いてました!?」

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自室

カナメリクト「うん、でも指のサイズは聞かれたら答えるから、君が気にするようなことはないぞ」

あなた「あ……別にネットでも聞いたら普通に答えてくれたのか……早とちりを………」

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自室

カナメリクト「まあそれさえあれば大丈夫そうかな
プレゼント、楽しみにしているよ」

あなた「は…はい…!
ありがとうございます…!」

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自室

そういうとカナメさんは一瞬で姿を消した
後光が差し続けてきたカナメさん
もしかすると人を超越した何かなのかも知れない

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自室

あなた「…よし、じゃあさっそくメモを確認しよう」

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自室

あなた「カナメさんの指輪のサイズは…」

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自室

あなた「………」

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自室

あなた「……………」

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自室

あなた「これ……もしかして………」

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自室

あなた「…カナメさん、間違って腹囲を書いていってる…?」

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エンディング⑪確かに輪っかだけど

腹輪が出来上がるよカナメさん

プレゼントを選び直す

自室

よし、カナメさんには「平和」をプレゼントしよう…!

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自室

カナメさんは活動という荒波の中を一隻のボートで漕ぎ続けている……

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自室

そんなカナメさんの心の平穏を、私がもたらすのだわ…!

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自室

じゃあさっそく、カナメさんの心に癒しをもたらすことができるような準備を…

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自室

……………

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会場

お誕生日会当日

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会場

あなた「か…会場はここで良いのかしら?どきどき…」

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会場

生のカナメリクト「やあ、よく来たね」

あなた「あっ…かっ、カナメさん!(な、生のカナメさん…神々しくて…後光で直視できないわ…っ)」

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会場

生のカナメリクト「ふふ、今日は来てくれてありがとうな。」

あなた「は…はひっ………!(な、生のカナメさんとお話できるなんて…っ)」

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会場

あなた「あ、そ、そうだ…
私のプレゼントは…」

生のカナメリクト「わ、プレゼントくれるんだ、ありがとう!」

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会場

あなた「カナメさんの平和です…!」

生のカナメリクト「!??」

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会場

あなた「私はカナメさんの生活に…平和をもたらしに来ました…!」

生のカナメリクト「使徒かな?」

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会場

あなた「まずこちらをご覧ください…(大量の袋を用意する)」

周囲の人たち「な、なんだなんだ……?……ざわざわ…………」

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会場

あなた「こちら、カナメさんの心の安寧を願って折った“億羽鶴”です」

生のカナメリクト「億羽鶴……!?」

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会場

周囲の人たち「どよどよ………なんだあの鶴の数…………」

周囲の人たち「文字通り桁が違うじゃねぇか…………」

周囲の人たち「鶴ってあんなに積み上がるもんなのかよ…………」

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会場

生のカナメリクト「あ、ありがとう…!凄いね、これ全部折ってくれたんだ?」

あなた「はい、カナメさんの心に平和をもたらししたくて……」

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会場

生のカナメリクト「嬉しいよ。
こんな素敵なプレゼントを…」

あなた「喜んでもらえて嬉しいです!では続いてなのですが………」

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会場

あなた「こちらのスクリーンをご覧ください…」

生のカナメリクト「(…この会場を手配したの俺だよな…?)」

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会場

あなた「それでは上映します」

生のカナメリクト「ご……ごくり………」

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会場

映像「〜〜〜♪」

生のカナメリクト「お、オープニングが昔の金ローの映写機回すおじさん!!オープニングが昔の金ローの映写機回すおじさんじゃないか!!」

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会場

映像「〜〜〜♪」

生のカナメリクト「……?
始まったけど…こ、これは………?」

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会場

あなた「こちら、カナメさんの心に愉しみをもたらすため、莫大な資産を投じて某製作会社に作ってもらったカナメリクトプロモーションアニメ映画です」

生のカナメリクト「いや凄いな!!!!」

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会場

周囲の人たち「どよどよ………『カナメの刃 無限リクト編』ってタイトル出てたけど色々大丈夫なのか……?」

周囲の人たち「見ろよ、パンフには195分って書いてあるぞ……アバターを上回る尺じゃねえか……」

周囲の人たち「なんだこの美麗作画……カナメリクトがぬるぬる動いてやがる………現代アニメーション技術の粋を集めたってのか………?」

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会場

195分後

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会場

『〜♪(エンディング)』

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会場

…………

次へ

会場

パチ……パチ……

次へ

会場

パチパチパチパチパチ……‼︎

次へ

会場

グスッ…………ヒグッ…………

次へ

会場

…………

次へ

会場

あなた「お楽しみいただけたでしょうか」

生のカナメリクト「う…うおおおおおおおお!!!!!」パチパチパチパチパチ

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会場

周囲の人たち「おいおい…トップガン並みに熱かったぜ…!」

周囲の人たち「ラストシーンの意味を巡ってネット上で考察が乱立してるぞ……あれってそういう意味だったのか………!」

周囲の人たち「私、カナメリクトを400億の男にするわ………!」

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会場

生のカナメリクト「凄いな…億羽鶴にカナメの刃 無限リクト編まで…
本当にありがとう…!」

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会場

あなた「こんなに喜んでもらえて、とっても嬉しいです…!」

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会場

あなた「実はもう一つプレゼントがあるんですけど…」

生のカナメリクト「!?
そ、そうなのかい…?」

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会場

あなた「これをどうぞ…」

生のカナメリクト「えっ…これは…?」

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会場

あなた「無人島を買い取り、一部に人が居住できる施設を整えた“カナメアイランド”招待券です…!」

生のカナメリクト「か…カナメアイランド…!?」

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会場

周囲の人たち「す、すごい…私たちの分も招待券があるわ………!」

あなた「皆さんもぜひ…!」

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会場

あなた「私、考えたんです……
平和って、なんなんだろうって……」

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会場

あなた「はっきりした答えは出なかったけど…でも…
今この時は、間違いなく平和で、楽しいなって…!」

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会場

生のカナメリクト「そうなのか……
……ありがとう………嬉しいよ………!」

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会場

あなた「さあ、みんなで行きましょう!カナメアイランド!!」

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会場

その後、カナメアイランドはカナメリクトファンをはじめとする観光客から好評を博し
一大レジャーとして発展していくのであった

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エンディング⑫カナメアイランド

みんなで行こう

プレゼントを選び直す

会場

カナメさんのクールな雰囲気にお似合いの、大人な財布をプレゼントしよう!

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会場

色は何色がいいかな…
黒かな、茶色かな…

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会場

そうだ、配信で聞いてみよう!

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配信

次へ

配信

「あの、カナメさんは財布をもらうとしたら何色がいいですか」…っと…

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配信

カナメリクト『あー、お財布の色かぁ!黒が多いけど、オレに似合うって思った色ならそれも嬉しいかな』

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配信

なるほど…
カナメさんに似合う色…

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配信

……悩んじゃうけど、
でもこの色のお財布なら…!

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配信

よし、そうと決まったらお誕生日会までに用意しておこう…!

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道路

そして時間が経ち…

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道路

お誕生日会当日

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会場

あなた「か…会場はここで良いのかしら?どきどき…」

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会場

あなた「カナメさんに会えるなんて…ドキドキ…」

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会場

あなた「そ、それに…お財布、喜んでくれるといいな…」

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会場

あなた「あ、か、カナメさん…!」

生のカナメリクト「やあ!いつもありがとう」

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会場

あなた「(す、すごい…な、生のカナメさん…神々しくて…後光で直視できない…!)」

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会場

あなた「あ…改めて、お誕生日おめでとうございます…!こ、こちらがプレゼントです…っ」

生メリクト「わあ!これは…お財布だね!」

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会場

あなた「い、色やデザインはどんなものがいいかわからなくて…でも、カナメさんに似合うものを選んだつもりです…!」

生メリクト「なるほど…」

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会場

生メリクト「この色のお財布…」

あなた「(ドキドキ…)」

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会場

生メリクト「とってもいいよ!!!!」

あなた「!!!!!」

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会場

生メリクト「ありがとう。もちろんプレゼントは貰えるだけでとっても嬉しいんだけど、めちゃめちゃ良い色のお財布だね!」

あなた「ほ、本当ですか!?」

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会場

生メリクト「うん、早速使おうかな…!」

あなた「わっ…!それ、すごく嬉しいです…!」

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会場

カナメさんに似合うお財布を頑張って考えた甲斐あって、
喜んでもらえたみたい…!
しかも早速使ってもらえるなんて…!

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会場

生メリクト「ふふ…いつもありがとうな。これからもよろしくね?」

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エンディング⑬プレゼントのお財布

カナメさんにとてもお似合い

プレゼントを選び直す

自宅

「よし、誕生日にはカナメさんにこの世の真実をプレゼントしよう…!」

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自宅

………

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自宅

「……って、この世の真実ってなんだよ…」

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自宅

「ざっくりし過ぎてるし、そもそも私がよくわかってないものを…」

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自宅

「はぁ…一人でボケて、突っ込むのも寂しいし寝るか…」

次へ

自宅

「はぁ…ベッドに入って…っと…」

次へ

自宅

「………」

次へ

自宅

「おやすみなさい…」

次へ

自宅

………

次へ

自宅

…………

次へ

自宅

……ギィ

次へ

自宅

………

次へ

寝室

………

次へ

寝室

……………

次へ

寝室

「…んん…?」

次へ

寝室

「…んんー…」

次へ

寝室

「…あーれ…まだ夜じゃん…」

次へ

寝室

「…深夜2時…もう一眠りできるな…」

次へ

寝室

………

次へ

寝室

…ギ…

次へ

寝室

「…?」

次へ

寝室

………

次へ

寝室

「…扉が開く音がしたけど……」

次へ

寝室

「………気のせいか…」

次へ

寝室

…………

次へ

寝室

「……もう一眠りしよ…」

次へ

寝室

………

次へ

寝室

…………

次へ

寝室

…ギィー………

次へ

寝室

「……!?…」

次へ

寝室

「いや…なに…!?」

次へ

寝室

…………

次へ

寝室

「暗くて見えないけど…誰かいるの…?」

次へ

寝室

…………

次へ

寝室

「……いや…」

次へ

寝室

「…ずっと住んでる私だからわかる…」

次へ

寝室

「この部屋 何かがおかしい」

次へ

寝室

…………

次へ

寝室

「なんでだろう…寝る前と何かが違う…
いや…寝る前からずっと何かがおかしい気がするんだけど…」

次へ

寝室

「扉がギィギィ音が鳴るのは…きっと隙間風や気圧のせいだろうし…」

次へ

寝室

「あとおかしなところって言ったらなんだろ…?」

次へ

寝室

「……うーん…」

次へ

寝室

………

次へ

寝室

「何か違う気がする…」

次へ

寝室

ギイイイイイイイイイイイイイ

次へ

寝室

「ひっ!?」

次へ

寝室

「で、でんき!電気は!?」

次へ

寝室

「だ、誰かいるの!?誰か!?」

次へ

寝室

「で、でんきつかない!?なんで!?どうして!?」

次へ

寝室

……………

次へ

寝室

「い、いないの…?」

次へ

寝室

いるよ

次へ

寝室

「…………ひ……っ…」

次へ

寝室

「あっ…あ……だ、だれ…?」

次へ

寝室

いるよ

次へ

寝室

ずっと

次へ

寝室

みてるよ

次へ

寝室

うえから

次へ

寝室

「ひっ……な、なに…た、たすけ、たすけてだれ、か…」

次へ

寝室

「す、スマホ…スマホは…」

次へ

寝室

「つ、つかない、スマホ、つかないって…」

次へ

寝室

ギ…ギィ…

次へ

寝室

「や…っ?なに、なにが…?」

次へ

寝室

ギギギギギギギギギギ

次へ

寝室

「あっ…いや、なに、なんで扉がずっと…」

次へ

寝室

「へ、へやまっくらだし…め、目も閉じて…
まっくらで見えないけど、とびらでなにかしてる!?してるの!?」

次へ

寝室

めをあけて めのまえにいるよ

次へ

寝室

「あっ…ひ、ひっ……」

次へ

寝室

ギィ……ギ……

次へ

寝室

…………

次へ

寝室

ギ……

次へ

寝室

ギィ………

次へ

寝室

ギィ………

次へ

寝室

「とびらの音は聞こえるけど…声は…聞こえなくなった…?」

次へ

寝室

「よ…よかった……」

次へ

寝室

「なんだったんだろう、ほんとに……」

次へ

寝室

ギィ……

次へ

寝室

「………」

次へ

寝室

「……ちがう……」

次へ

寝室

ギ…

次へ

寝室

「この音は確かに扉が開く音だけど」

次へ

寝室

「鳴ってるのは扉の方からじゃない」

次へ

寝室

ギ…ギ…

次へ

寝室

「な…なんで…」

次へ

寝室

ぼくは うえ
おんなのひとは めのまえ

次へ

寝室

ほら めをあけて

次へ

寝室

「ひっ…」

次へ

寝室

お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛

次へ

寝室

「あ…………」

次へ

寝室

────────────

次へ

寝室

──────────────

次へ

寝室

……

次へ

寝室

「ううん…」

次へ

寝室

「あれ…朝…?」

次へ

寝室

「ん…何か夢を見た気が…」

次へ

寝室

「昨日は確かカナメさんへのプレゼントを考えて…それから…」

次へ

寝室

「…今までずっとねてた」

次へ

寝室

「うーん…なんか夢を見た気がしたんだけど…」

次へ

寝室

「うーん……」

次へ

寝室

「……」

次へ

寝室

「…まあ良いか…」

次へ

寝室

「あ、今日はカナメさんのお誕生日プレゼントを用意しなきゃ…!」

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寝室

「昨日の夜プレゼントを考えた時は確か…」

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寝室

「洋服にすることにしたんだった」

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エンディング⑭真実

闇の中

プレゼントを選び直す

寝室

よし、カナメさんに世界をプレゼントしよう!

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寝室

…って、そんなこと出来ないけど…

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寝室

でも、カナメさんにとっての理想の世界ってどんな感じなんだろう…

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寝室

私は、魔法が使えて、病気がすぐ治って、美味しいものをいつでも食べられる世界がいいなぁ…!

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寝室

脳内に流れるカナメリクトの声『オレは割と今が理想的だよ』

あなた「!????」

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寝室

あなた「かっ…か、カナメさんの声が頭の中に…!?」

脳内に流れるカナメリクトの声「そうそう、キミの頭の中に直接発信しているよ」

あなた「そ…そんな当たり前みたいに超能力を…!?」

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寝室

脳内に流れるカナメリクトの声「ふっふっふ、まあ私にかかればテレパシーなど余裕よ」

あなた「カナメさんって人ではないのですか…?」

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寝室

脳内に流れるカナメリクトの声「ところで『世界』について考えていたみたいだけど、確かに魔法を使える世界とか楽しそうだね。
オレはハリポタよく読んでたから気持ちはわかるな」

あなた「そ、そうなんですね!
(テレパシーを使えてる時点でカナメさんも魔法使いみたいなもんだけどなぁ…)」

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寝室

脳内に流れるカナメリクトの声「おいおい、オレは確かにテレパシーや瞬間移動は出来るが、ホウキで空を飛んだり、杖から炎を出したりは出来ないぞ」

あなた「しゅ…瞬間移動は初耳ですけど…!?」

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寝室

脳内に流れるカナメリクトの声「おや?そうか、ここの世界線の君には瞬間移動を見せていないのか」

あなた「(世界線…?)

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寝室

脳内に流れるカナメリクトの声「まあそれはともかく、魔法の世界に憧れる気持ちはよくわかるな」

あなた「カナメさんも十分魔法使いでは?」

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寝室

脳内に流れるカナメリクトの声「あ、そういえばさっきオレへの誕生日プレゼントを
『世界』にしようとしてくれてたわけだけど」

あなた「え、あ…それはその…
…なんていうか、世界をプレゼントするって訳わかんないし…ぜ、全然気にしないでください…!」

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寝室

脳内に流れるカナメリクトの声「でも『世界をプレゼント』って凄く良い発想だと思うな」

あなた「えっ…?」

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寝室

脳内に流れるカナメリクトの声「だって、そんなものをプレゼントしてもらえたら、俺には無い世界が見れるようになる訳じゃん?」

あなた「確かにそうかもですけど…世界をプレゼントするってどうやって…」

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寝室

脳内に流れるカナメリクトの声「おいおい、みんなが知ってる良い方法がいくつかあるだろ?」

あなた「え?みんなが知ってる、って…
…しかもいくつか…?」

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寝室

脳内に流れるカナメリクトの声「あ、あとね、世界についての考え方なんだけど」

あなた「え!?いや、世界をプレゼントする方法って…」

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寝室

脳内に流れるカナメリクトの声「俺はね、今幸せなんだ」

あなた「!?
きゅ、急にどうしたんですか…?」

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寝室

脳内に流れるカナメリクトの声「オレは今幸せだから、
オレが幸せでいられるこの世界も好きだな」

あなた「あっ……
なるほど、だからこの世界が好き…」

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寝室

脳内に流れるカナメリクトの声「そう、この世界が好き。キミがいるからね」

あなた「!?」

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寝室

脳内に流れるカナメリクトの声「キミがオレの活動を見てくれると嬉しいし」

あなた「えっ?…えっ?」

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寝室

脳内に流れるカナメリクトの声「キミと一緒にいる世界だから好きなんだ」

あなた「そ、そんな…かっ…カナメさんっ…」

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寝室

脳内に流れるカナメリクトの声「誕生日に世界をプレゼント、って言ってくれてるけど
まあ既にキミからは『一緒にいる世界』を貰ってるよ、ってことだね」

あなた「…そ、そんな…
わ、私の方こそ、いっぱい世界を貰ってます…!」

次へ

寝室

脳内に流れるカナメリクトの声「ふふ、ありがとう。
キミがオレのことを見てくれてる限り、キミとオレの世界があるわけだから…
これからも一緒にいてくれると嬉しいな」

あなた「はっ…はいっ…!」

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寝室

あなた「あっ…その…
わ、私も…カナメさんと同じ世界にいるの嬉しいです…!」

脳内に流れるカナメリクトの声「ふふ、じゃあ一緒だね」

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寝室

脳内に流れるカナメリクトの声「嬉しいよ。これからも一緒の世界でよろしくな?」

あなた「はっ、はい!…よろしくお願いします…!」

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寝室

脳内に流れるカナメリクトの声「さて、そろそろテレパシーを切ろうかな」

あなた「あっ…(オンオフ制なんだ…)」

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寝室

あなた「……
(もっと話したかったな…)」

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寝室

脳内に流れるカナメリクトの声「あ、そうだ、最後に一つ」

あなた「!?
はっ、はい!!」

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寝室

脳内に流れるカナメリクトの声「『世界をプレゼントする方法』、さっき聞きたがってたよね」

あなた「あっ…は、はい!気になって…」

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寝室

脳内に流れるカナメリクトの声「ふふ、じゃあ後でおすすめの『世界』をプレゼントするね」

あなた「えっ!?それ、どういう…」

脳内に流れるカナメリクトの声「じゃあ、またお誕生日会でね」

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寝室

あなた「えっ……あ……カナメさ……
……聞こえなくなっちゃった…」

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寝室

あなた「…………」

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寝室

あなた「はぁ…凄い超能力の持ち主だったな…カナメさん…実は人間じゃなかったりして…」

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寝室

あなた「それにしても、どういうことなんだろう…?
世界をプレゼントする、って…」

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寝室

あなた「……」

次へ

寝室

あなた「って、うわ!?
いつのまにかベッドの上に箱が……」

次へ

寝室

あなた「ま、まさかこれが『世界』…!?」

次へ

寝室

あなた「………」

次へ

寝室

あなた「世界をプレゼント…ごくり……」

次へ

寝室

あなた「あ、開けるよカナメさん…!」

次へ

寝室

あなた「…………」

次へ

寝室

あなた「……ってこれ……」

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寝室

あなた「……映画のDVDや漫画が入ってる………」

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エンディング⑮広がる世界

作品の数だけ世界がある

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寝室

よし、カナメさんには写真をプレゼント…

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寝室

…うーん…でも何の写真を贈ると喜ばれるのかわからない…

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寝室

…よし、こうなったら…!

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会場

お誕生日会当日

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会場

あなた「か…会場はここで良いのかしら?どきどき…」

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会場

生のカナメリクト「やあ、よく来たね」

あなた「あっ…かっ、カナメさん!(な、生のカナメさん…神々しくて…後光で直視できないわ…っ)」

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会場

生のカナメリクト「ふふ、今日は来てくれてありがとうな。」

あなた「は…はひっ………!(な、生のカナメさんとお話できるなんて…っ)」

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会場

あなた「あ、そ、そうだ…
私のプレゼントは…その…」

生のカナメリクト「?」

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会場

あなた「写真にしようかと思うのですが…どんな写真が良いかわからず…色んな写真を撮ってきました…!」

生のカナメリクト「おお…写真かぁ…!」

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会場

あなた「はい…!1枚あたり15秒ほどだとして、全部見るのに100分もかかんないと思います!カナメさん、ぜひ見てください!」

生のカナメリクト「なるほど、それは楽し……
……100分……!?」

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会場

あなた「ではまずあちらを見ていただきたいんですけど…」

生のカナメリクト「(いつの間にスクリーンが…?)」

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会場

あなた「これは京都に行った時に撮影した、二条城の写真です!」

生のカナメリクト「おお!良い角度!!」

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会場

あなた「この日は天気も良くて、青空に世界遺産が凄く映えていました!」

生のカナメリクト「確かに!いやぁ、行ってみたくなるなぁ…!」

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会場

あなた「では続いて2枚目の写真に移りたいと思います!次の写真はこちら、大阪の海遊館ですね!」

生のカナメリクト「すごい!めっちゃきれいに撮れてる!」

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会場

あなた「個人的ベストショットです!
お魚たちが光に映えてますね!」

生のカナメリクト「いいなぁ〜…!」

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会場

あなた「では続いて3枚目こちら、東京スカイツリーです!」

生のカナメリクト「わ、大迫力!」

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会場

あなた「展望台にも登ってみたんですけど、東京を一望できるような大パノラマで壮観でした!」

生のカナメリクト「そうだよね、夜景とかも綺麗そうだなぁ…!」

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会場

あなた「しかも、この日はとにかく雲ひとつない晴れ空!景色を撮るのにはうってつけの日でした!」

生のカナメリクト「確かに、凄い綺麗に撮れてるもんなぁ…!」

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会場

あなた「また、日の傾き方によってもスカイツリーは違った表情を見せてくれるので、つい何時間も撮り続けてしまいましたね〜」

生のカナメリクト「ついつい撮っちゃうやつだね〜…」

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会場

あなた「スカイツリーは被写体が大きいので、どのような画角で収めようか非常に悩んだという経緯もあります」

生のカナメリクト「難しそうだなぁ…」

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会場

あなた「スカイツリーの存在感を強調するため他の建物と一緒に撮るべきか、
あるいは出来るだけスカイツリー単体で撮るべきか…」

生のカナメリクト「悩みどころだなぁ…」

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会場

あなた「迷った挙句、今回のようにスカイツリーで画面がいっぱいになるかのような迫力ある写真を撮ることに決まった、というわけです…!」

生のカナメリクト「なるほど…!凄いな…!」

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会場

あなた「いやぁ、良い写真でしたね……………」

生のカナメリクト「良かったなぁ………」

次へ

会場

あなた「………」

生のカナメリクト「………」

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会場

あなた「…で、東京スカイツリーの歴史についてなんですが……」

生のカナメリクト「(スカイツリーへの熱量凄いな…!)」

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会場

あなた「2003年から新タワー推進プロジェクトが発足し…」

生のカナメリクト「(2003年……!?)

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会場

あなた「…2004年には新タワー誘致の協力要請があり…」

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会場

20分後

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会場

あなた「…というわけで、スカイツリーの歴史についてみていきました!」

生のカナメリクト「パチパチパチパチパチ…!」

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会場

あなた「……」

生のカナメリクト「……」

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会場

あなた「…………」

生のカナメリクト「…………」

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会場

あなた「ではスカイツリーを中心とした周辺地域の観光案内についてですが…」

生のカナメリクト「(観光…!)」

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会場

あなた「まずスカイツリーでおすすめの観光スポットというのが…」

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会場

60分後

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会場

あなた「というわけで、スカイツリーについて渋谷のJK100人に聞いてみたアンケートをご紹介しました!」

生のカナメリクト「パチパチパチパチパチ……!」

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会場

あなた「はい、では続いての写真に移りたいと思います!」

生のカナメリクト「………」

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会場

あなた「4枚目は反対方向から撮影したスカイツリーです!!」

生のカナメリクト「(別角度…!)」

次へ

会場

あなた「あれ…?あっ…もうこんなに時間が経って…
あっ…」

次へ

会場

………

次へ

会場

あなた「ご…ごめんなさい!
私、スカイツリーが特に好きで…」

生のカナメリクト「いやいや、大丈夫だよ
特に思い入れがあったんだね」

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会場

あなた「と、とりあえず中断しましたけど…
でもこんなにお時間をとってしまって…」

生のカナメリクト「確かにスカイツリーは特に凄い熱量で驚きはしたけど、でも面白かったよ」

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会場

あなた「えっ……?」

生のカナメリクト「こんなにスカイツリーのことが好きなんだなぁって、写真だけじゃなく言葉でも伝わってきたからね」

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会場

あなた「そ、それは…」

生のカナメリクト「好きだからこそ、その好きな部分を他の人にもいっぱい紹介したかったんだよね。
キミの気持ちがたくさん詰まったプレゼントを貰ったよ、ありがとうな。」

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会場

あなた「う…ありがとうございます…」

生のカナメリクト「でも、残りの396枚の写真も気になるなぁ」

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会場

あなた「じゃ、じゃあ、こちらのスマホから一覧でお見せするので、ぜひ見てみてください…!」

生のカナメリクト「おっ、ありがとう!
どれどれ…」

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会場

生のカナメリクト「…………」

次へ

会場

生のカナメリクト「………………」

次へ

会場

生のカナメリクト「396枚全部スカイツリーだとは……」

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エンディング⑯思い出の写真

凄まじいスカイツリー熱

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エンディング⑦事件

確かに小切手は手元から消えたけど…

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