恋愛シミュレーションゲーム
「10月25日はカナメリクトの誕生日」
カナメリクトに渡すプレゼントを考えよう。

自宅
突如頭の中に語りかけてくるカナメさんの声「なにも高級な材料や、お洒落な見た目が全てじゃない…
心さえこもっていれば…今手元にあるものだけで、ケーキを手作りしたって良いじゃないか」
あなた「す…砂肝とワンカップで…!?」

自宅
突如脳内に流れてきたカナメリクトの声「やあ、僕はカナメリクトだよ。キミがケーキを買うのに悩んでいそうだから、アドバイスのために思念を飛ばしてみたよ」
あなた「(か、カナメさん…そんな超常能力を持ってるんだ…ドキドキ…)」

自宅
突如脳内に流れてきたカナメリクトの声「ちなみに僕の好きな鬼滅の刃キャラは、
能力の詳細が判明する前の、念仏を唱えていた頃の玄弥だよ」
あなた「(き…聞いてないけどそうなんだ…!凄い限定的…ドキドキ…)」

自宅
突如脳内に流れてきたカナメリクトの声「別に買って欲しいとか思ってないけど、まあフルーツがたくさん盛ってあるケーキは好きだよって一応伝えとこっかなって思ったから…」
あなた「(か…買って欲しいんだ…!買って欲しいんだこの感じ…!)」

ケーキ屋さん
最後尾に並んでいるカナメリクト「オデ…ゼンブ…マルカブリ…」
あなた「(お…お腹が空き過ぎて、バトル漫画によく出るパワー系のモンスターキャラみたいになってる…!目を覚ましてカナメさん!)」

ケーキ屋さん
最後尾に並んでいるカナメリクト「ほ、ほんとだ…いつのまにか行列に…
すまない、私は空腹になると我を忘れて、満腹になるまでバーサーカーモードになってしまうみたいなんだ…」
あなた「ふ…普段どんな感じで周りが接してくれてるのか興味が湧いてきたけど、正気に戻れて良かったねカナメさん!」

ケーキ屋さん
最後尾に並んでいるカナメリクト「キミと話したのがきっかけで、キミの思考が頭の中に流れてくるようになって…
キミが買おうとしてるケーキ屋さんのビジョンも流れてきた結果、気づけばこういうことに…」
あなた「(じょ…情報漏れとるー!!!)」

自室
お寿司「その後はヒトに秘められたる“念”の力を使ってサーモンを彼の頭上に転送し、彼をシャリに見立てることでお寿司は完成を迎えるという───────」
あなた「うおお!!!お父さんお母さん!!!」

自室
お寿司「まったく…“何かこっちの方でお寿司のことを考えてる人がいるな”という信号を受信し、せっかく回転寿司屋から抜け出してきたのに…」
あなた「寿司屋から抜け出してって…ど…どうやって来たのよここまで!」

自室
お寿司「おいおい戻れないに決まってるだろ?回転寿司屋のレーンを逆走してる寿司を見たことあるのか?」
あなた「喋る寿司も伸びるレーンも見たことないわよ!!
いいからなんかのテクノロジーで帰りなさいよ!!」

自室
お寿司「うーん…せっかくキミの愛しの彼にお寿司を振る舞う方法をレクチャーしてあげたのに…」
あなた「何一つレクチャー出来てないわよ!!
途中からカナメさんにネタを載せてお寿司にしようとしてたじゃない!!!」

道路
???「母は無事退院することができましたが、それは結果的にそうだったという話…
あなたのおかげで、病院へとスムーズに向かうことが出来ました…。なんとお礼をしていいか…」
あなた「い、いえいえ…お礼を貰うほどのことでは…」

自室
あなた「(念波…?ワープ…!?)
ていうか、かっ…カナメさんですよね…?
眩しくて見えな…」
カナメリクト「あー、すまないね
私は存在が神々しいあまり常に後光が差しているから、基本目視は難しいんだ」
あなた「か…神じゃん……」

自室
カナメリクト「まあこの緊急事態にそれは置いといて、
つまりはカバンを取り返し、その「廣瀬さん」という方に小切手を返せれば万事解決というわけだね」
あなた「そ…そうなんですが…犯人が検挙されるのがいつかわかりませんし…そもそも検挙されるのかどうか…」

自室
カナメリクト「例えば俺は、自分に関する思考を読むことができる上、
その人間の様子を見通すことができる。
僕のことを考えていたキミの思考をキャッチできたように」
あなた「そ、そんなことが出来るんですか…?」

自室
カナメリクト「うむ、つまりその犯人が『カナメリクト』のことを一度でも考えるようなことがあれば、
その犯人の思考をキャッチし、現在の様子を見通すことで、居場所を特定できるかもしれないんだが…」
あなた「うーん…カナメさんのことを…」

自室
カナメリクト「ちなみに他にも、その人間がいる地点の半径5m以内にワープする能力も持っているから、
相手が俺のことを一度でも考えれば芋づる式に確保までの導線が出来上がるんだが」
あなた「カナメさんって人間ですか…?」

自室
カナメリクト「こんな現実離れした出来事が起こった以上、しばらくの間カナメリクトの名前が頭から離れないだろうな
つまり移動されても問題なく追跡はできる訳だが…」
あなた「で、でもっ…ワープするまではよくても、やっぱり確保まで行くのは難しいんじゃ…」

自室
『カナメリクトは2021年6月から活動を開始したシチュボ主で、YouTube、ファンティア、ツイキャスなどを中心に活動しており…』
犯人「ぐっ…ぐあああああ!?」
カナメリクト「自己紹介は大事だからな!脳内に直接送り込み続けてあげよう!」
あなた「(鬼だ………)」

自室
あなた「わっ…おかえりなさい…」
カナメリクト「『あの建物から変な声が聞こえて覗いてみたら、盗んだと思しきバッグと犯人らしき人物が居た』と通報しておいた
気絶してる間に警察が何らかの対応してくれるだろう」

自室
カナメリクト「キミのカバンはあえてそのままにしておいたぞ
下手に持ち帰るとややこしいことになるからな
のちのち警察から連絡があると思うから、その時に回収するといい」
あなた「あ、ありがとうございます…」

会社
カナメリクト『実際、キミは記憶していないだけで数年前の道案内ではかなり親身に、丁寧に教えてあげたそうじゃないか』
あなた『…え?どうしてカナメさんが知って…
…って、カナメさんのアクキー、私のカバンからはみ出てるー!!』

会場
カナメリクト『廣瀬ちゃんが最初にキミを見つけたのだって、カバンから出てる私のアクキーにまず目がいったからだしな』
あなた『ええっ…
じゃあまずカナメさんのアクキーを見て、
その次に持ち主を確認したら、「この人、道案内してくれた人だ」ってなったってことですか!?』

会場
周囲の人たち「どよどよ………『カナメの刃 無限リクト編』ってタイトル出てたけど色々大丈夫なのか……?」
周囲の人たち「見ろよ、パンフには195分って書いてあるぞ……アバターを上回る尺じゃねえか……」
周囲の人たち「なんだこの美麗作画……カナメリクトがぬるぬる動いてやがる………現代アニメーション技術の粋を集めたってのか………?」

会場
周囲の人たち「おいおい…トップガン並みに熱かったぜ…!」
周囲の人たち「ラストシーンの意味を巡ってネット上で考察が乱立してるぞ……あれってそういう意味だったのか………!」
周囲の人たち「私、カナメリクトを400億の男にするわ………!」

寝室
脳内に流れるカナメリクトの声「ところで『世界』について考えていたみたいだけど、確かに魔法を使える世界とか楽しそうだね。
オレはハリポタよく読んでたから気持ちはわかるな」
あなた「そ、そうなんですね!
(テレパシーを使えてる時点でカナメさんも魔法使いみたいなもんだけどなぁ…)」

寝室
脳内に流れるカナメリクトの声「あ、そういえばさっきオレへの誕生日プレゼントを
『世界』にしようとしてくれてたわけだけど」
あなた「え、あ…それはその…
…なんていうか、世界をプレゼントするって訳わかんないし…ぜ、全然気にしないでください…!」

寝室
脳内に流れるカナメリクトの声「誕生日に世界をプレゼント、って言ってくれてるけど
まあ既にキミからは『一緒にいる世界』を貰ってるよ、ってことだね」
あなた「…そ、そんな…
わ、私の方こそ、いっぱい世界を貰ってます…!」
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